お正月から悲惨なニュースを聞き、普段であればこういった大きな災害をみかけると個人で1-3万円程度の範囲で寄付していました。
今回はふと会社で寄付すればもっと大きな金額を寄付できるのではないか?と考え、その際に調べたことや気付いたことを紹介します。
令和6年(2024年) 能登半島地震に係る災害義援金
調べてみると、次のサイトで石川県が義援金を受け付けていることがわかりました。
当社は災害支援やボランティア活動に疎く、こういった大変な状況に対してどのような支援が効果的であるか、まったくわかりません。現地へ行ってもなんの役にも立たないでしょう。素人でもできるもっとも簡単で効果的な支援の1つとして、信頼できる組織や機関へ寄付をするのがよいと考えています。
法人であれば寄付金の全額を損金算入できることもサイトに記載されています。
法人
全額が損金の額に算入されます。
関係法令:
法人税法第37条第3項
義援金を寄付した個人/法人のリストが次のところで公開されています。当社はとくに公表したい理由がなかったので公開希望は行っていません。
これまで当社は寄付をしたことがなかったのでこういったリストにも関心がありませんでした。今回の寄付を通してリストを眺めてみました。法人では数百万円から数千万円寄付している会社が多いことに気付きます。当社ではそんな金額を寄付する余裕はありません。しかし、世の中には困った状況に対して寄付する人や会社が (公開しているだけでも) こんなにたくさんいるんだということを、このリストを眺めて実感することができました。
会社の事業を通して得た利益は何に使えばよいのでしょうか?社員へ還元したり、事業のパートナーへ還元したり、自社のプロダクトに投資するのもよいでしょう。そして、困った状況や人たちへ寄付するというのも、まわりまわって自社が困ったときに誰かが助けてくれるかもしれないと思えてよい用途の1つに考えられるようになってきました。それは今回の一連の寄付を通して、自社がなぜ寄付するのかを考える過程で少し考える時間をとれたからです。
領収書が届いたら本稿を書こうと思い、1月9日に寄付してから2月22日に領収書が届きました。
サイトをみていて定期的に義援金総額が更新されていることに気付きました。こういった大きな災害の義援金がどのように増えていくのか。これも寄付したことで関心をもちました。私がサイトをチェックしてその時点の総額を図にしてみたものが次になります。義援金の総額が毎日更新されているわけではないため、金額がわからない日は平均値代入法で線を引いています。2月19日時点では178億円ほど集まっているようです。
2月19日(月曜日)現在、17,841,069,140円の義援金を受付いたしました。
野村総合研究所の木内氏は1月5日に公開した 能登半島地震による経済損失について考える の記事の中で被害総額は約8,000億円と推計しています。その後、内閣府が石川県、富山県、新潟県の3県での被害額は約1.1兆から2.6兆円に達するという試算を公開したようです。
企業における社会的責任
当社がこのように寄付に関心をもつようになったのは時雨堂さんの記事がきっかけです。GitHub Sponsors もそうでした。
当社はまだまだ財務が安定してなく、毎年の状況によって黒字になったり赤字になったりする経営状況です。なるべく黒字のときは寄付も含めて、自社の回りの、世の中の役に立つことに利益の一部を還元していきたいと考えています。慈善活動をやるわけでもなく、この記事もそうですが、寄付を通して当社を宣伝することが目的です。自社の利益のために行っています。
一方でこういった記事をみかけることで、私が時雨堂さんの記事をみかけて寄付に関心をもつようになったように、多くの人たちが社会を支える身近なところに寄付するようになれば、よりよい世の中になっていくのではないかと考えています。